CATEGORY:装備 お買い物 リエナクト

2016年09月20日

map readingとland navigation

どうもこんばんわ。

今年もこの季節がやってきました。
Heart Rockの秋でございます。

今回で本大会はラストとアナウンスされていましたが、皆さん参加申し込みはお済みでしょうか?
参加しようか迷っているなら参加しちゃいなYO!


…それではお題です。
今回はmap readingとland navigationということで、これまたエアソフトには全くもって不用な技能ですw

リエナクトならではというか、広大なフィールドで生還するための技能ですね。

ちなみにこれはCCTの大切なお仕事のひとつ。
ラジオマンは大抵この任務が与えられます。

HQからの指令をもとに最善のルートを隊長とともに模索する。
リエナクトの醍醐味でもあります。

今回のネタはいつになく身内向けとなります。
ご了承くださいww


map readingにおいて大切なのは…
・自位置の把握
・目的地の把握

簡単ですがこのふたつに尽きるのかな、と。

map readingに必要なものは…
・map(当然!w)
・コンパス
以下、あると便利
・GPS
・プロトラクター(分度器)
・スケール

map readingとland navigation

これらを駆使して自位置の把握をします。

地図は通常、上が北になるようになっています。
予備知識として、地図上の真北とコンパスの指す北は若干ズレます。
コンパスの北を『磁北』と呼び、日本では平均7度ほど西よりになります。詳細は国土地理院のwebページを参照ください。

話を戻して、自位置の特定ですが、
①山たて
②GPSによる測量
③ランドマーク
といったところでしょうか。

順に解説しますと、
①山たて
地図上の大きな目標物(最低3つが望ましい)を探し、コンパスがある場合は角度を読み取って照らし合わせる方法。

メリット:おおよそならコンパスなしでもある程度絞り混むことが可能。
デメリット:見通しがよくなければ使えない。

map readingとland navigation

②GPS
人工衛星からの座標データをもとに自位置を測定するもの。
座標(緯度経度など)で示されるものや地図上に投影されるものなど様々。

メリット:非常に高精度。
デメリット:要機材。

しかしながらスマホに代表されるようにGPSは身近になったので現在は②が一般的ですね。

HRでもスマホで位置確認というのも珍しくありません。
ただし、バッテリー消費の早さ、破損や紛失のリスクがあるのであくまでも自己責任のもと、という前提です。

③ランドマーク
簡単に言うと『目印』です。

〇〇の近く
とか
▲▲の東側

とかですね。
周辺の地形からも判断できます。

メリット:非常に手軽である。
デメリット:細かい指定には情報量が増える。

HRにおいてはそこまでの正確性は求めないのでランドマーク式でもなんとかなります。

しかし、そこは『なりきり』が大事なところなので座標とか使いたいと思うのですねw


では続いて『目的地の把握』について。

まず大前提としてHRでは目的地はポイントNo.で指示されます。
なのでどこにいけばいいのかわからないってことはまずありません。

しかし、目的地に辿り着くまでの経路を算出しなければなりません。
そこでland navigationの技術が必要になります。


navigationにあたって、いくつか用語が出てきます。

方向を示すものとして時探方位がよくつかわれますが、militaryでも非常に馴染みのあるものです。
いわゆる「■■時の方向」というやつです。

客観的に方位を把握するものとして広く用いられます。
北を12時(0時)として東を3時、南を6時とする方法です。
これなら4時といえば誰から見ても東南東になります。
とっさのときもスムーズに向きを伝えられます。

次に使われるのはMGRS(エムグリッド、エムグリッツと呼称)
これは『Military Grid Reference System』の略でざっくりいうと地球上を格子(グリッド)で分割、割り振られた数字とアルファベットで地点を特定するものです。
最大で1メートルまで地点を指定することが可能なようです。

map readingとland navigation


こちらはUTMグリッドのフォーマットですが、MGRSの表示とほぼ同じなので掲載しています。
末尾の桁が増えていくほどポイントが絞り込まれていきます。
なお、フィールド程度の規模であればアルファベットまでは同一なので省略することも可能です。

また、図からも分かるように横軸→縦軸と座標を並べます。
グリッド内を縦横それぞれ10分割し、およそで読み取ります。

航空支援の爆撃位置指定にはこちらを使いますのでCCTは熟知しておきましょうw
(とはいえ所詮真似事なので図ほど桁数は増えません。)

ハンディGPSはほぼ例外なくMGRS表示ができるので事前に切り替えておくと便利です。

ミリタリープロトラクターはこの読み取りを簡単にできるようにしたものです。
スケールもついて縮尺から距離の測位も行えます。

map readingとland navigation

MGRSについて詳細は『WINGFILED』を参照ください。
https://www.wingfield.gr.jp/blog/2015/02/09/p3444/


最後に測量関係の小物を紹介。
まずコンパス。

map readingとland navigation

SUUNTO M9リストコンパスとレンザティックコンパス。
どちらも角度読み取り用のサイトがついているのが特徴です。
方位盤についている方位角は読み取り窓から覗いたときに目標の角度になっています。

続いてGPS
GARMIN Foretrex401

map readingとland navigation

腕時計のように装着したりストックにつけたり、プレートキャリアのストラップやウェビングにつけたりします。

地図表示機能はなく移動中ルートの記録、コンパス、MGRS表示、高度など多岐に渡る情報を表示できます。
とてもじゃないけど書ききれないのでまた機会があれば…w


それでこのへんで
ごきげんようー。

 ∧_∧∩ミ
( ´・ω・`)つ フリフリ
┳∪┳━┳━┳━┳━┓
┻┳┻┳┻┳┻┳┻┳┫
┳┻


※※この解説は測量技術を完璧に解説したものではなく、あくまでも趣味として真似事を楽しむためのものです。
登山などでの実際の運用においては専門家や専門書の解説・指導を受け、正しい技術を習得し活用してください。








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Posted by OKyou-MET3  at 23:14 │Comments(2)装備お買い物リエナクト

COMMENT
初めまして。
最近CCTに興味を持ち、OKyou-MET3さんの記事は参考にさせていただいております。今回のような知識ネタは勉強になります。
HRのCCTは大変そうですが、他とは違った面白さがありそうですね。
Posted by クロス at 2016年09月21日 16:23
クロスさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

このような駄文乱文を読んでくださりありがとうございます。
まだまだ少ないCCT仲間、よろしくお願いします。

一見すると地味ですが『First There』のモットーのもと、後続部隊をサポートする重要な部隊だと思っております。

リエナクトにおいては影の盛り上げ役であると自負していますw

いずれ航空支援なども取り上げたいと思っていますので気長にお待ち下さい。
Posted by OKyou-MET3OKyou-MET3 at 2016年09月21日 20:27
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